2019/7/2
国内初! 長距離を一気に切削GNSSを用いたRD-MC工法に挑戦
高度な位置情報と詳細な立体空間情報を活用してこれまでにない距離に対応
- ナミセイロードとモリテックのスタッフで
ナミセイロードは4月から5月にかけて、日本初のGNSSを用いたRD-MC工法に挑戦しました。現場は岐阜県土岐市。里山に近い見晴らしの良い一帯で、周囲には住宅が点在しています。工事の初日は、近くを流れる川沿いの桜が満開でした。
実施したのは、道路の補修を目的とした切削工事です。メインマシンは大型ロードカッターのヴィルトゲンW200HiとW210。これにGPSよりも精度の高いGNSSを使って、厚みの自動制御をさせます。加えて、デジタル計測技術に長けたモリテックの協力を得て、路面の詳細な立体情報を取得。GNSSが苦手としている高さには、ヨーヨーセンサー活用。これまでにない長い距離を一気に切削します。
- 工事に必要な機器を装着したヴィルトゲン
- ヴィルトゲンW210
初日は早朝から、ナミセイロードの熟練スタッフが現場に集結。機器の設定から参加し、完全自動で動かしてみたり、一部を手動にしてみたり、削った後の路面の状態を確かめてみたりと、さまざまな切り口で技術の手応えを確かめました。結果は仕上り規格値±7mmを精度94%と良好で、本工事でも本格活用できました。
- 要の固定局GNSSをセッティング
- 路面の堅さの計測に用いるヨーヨーセンサー
この技術の一番の特色は、現場で位置情報データを管理する固定局GNSSアンテナ1台の設置で済む点です。従来のTSシステムでは同じ距離を工事する場合、複数設置と専任者が2人以上必要でした。今回の取り組みによって、機器やセットアップに掛かる時間など、トータルでの効率化が期待できます。
- 技術の手応えを確かめる
- W200Hi
- MMSと地上型レーザースキャナー
- 手応えについて話し合う